騒音基準とは?日常で発生する生活音の目安

私たちの周りには、さまざまな音が存在します。聞いていてリラックスする音もあれば、鳥肌が立つほど不快な音もあります。日常生活で聞こえてくる「生活音」の中で、どれぐらいの音の大きさになると騒音扱いになるのでしょうか?こちらの記事では代表的な生活音の大きさや、騒音とみなされる基準について説明します。
日常生活で発生する音の大きさ

日常生活においては身の回りのあらゆるところで音が発生しています。これら生活音の大きさはデシベル(dB)でどれぐらいになるでしょうか。日常生活の中で発生する生活音の大きさを以下に記載します。
①人と会話する
一般的な会話の音量は約60dBです。小声で話す場合は約50dB、ささやき声の場合は約30dB程度です。
②お風呂/キッチンで水を流す
お風呂やキッチンでの水が流れるときの音の大きさは、静かに流した場合で約57dBほどです。一方、勢いよく水を流した場合、約75dBまで音が大きくなります。
③エアコン/換気扇を稼働させる
エアコンや換気扇の稼働音は、約41~59dB程度になります。
④掃除機を使用する
静音タイプのもので約60dB程度、うるさいものだと約76dBに達することもあります。なお、目覚まし時計が鳴る音や洗濯機の稼働音も同じぐらいの音の大きさになります。
⑤テレビを点ける
テレビの音量は設定によっても異なりますが約57~72dBであり、これは会話しているときの音の大きさと同じぐらいです。
⑥楽器を演奏する
楽器(ピアノ、エレクトーン等)は約90dBまで音を響かせることができます。
⑦子どもが遊ぶ
子どもの足音は約50~66dB程度ですが、階下に響くことで実際よりも大きく感じることがあります。
⑧ペットが鳴く
犬の鳴き声は非常に大きく、約90~100dBにまで達します。
マンションのような集合住宅では、これらの音が元で近隣トラブルに発展することもあります。自分では大したことない音だと思っていても、周囲の人には騒音と感じているかもしれませんので注意が必要です。
騒音となる音の大きさの基準

人がうるさいと感じる音の大きさは一般的に70dB以上とされています。なお、110dBを超えると聴力障害を引き起こす可能性があると考えられています。ただし、音の感じ方は状況や個人によって異なるため、これらの数値はあくまでも参考値になります。
【デシベル値:感じ方】
①70~89dB:うるさい
②90~109dB:かなりうるさい
③110~120dB:聴力障害を引き起こす可能性あり
「生活環境を保全」し、「人の健康の保護」をする上での望ましい騒音基準が「環境基本法」で定められています。快適に過ごすための居住地域の基準として、多くの自治体で「昼間55dB以下、夜間45dB以下」が採用されています*。
* 地域区分が「一般地域」の場合、「2車線以上の車線を有する道路に面する地域」では基準が5~15dBほど緩和される
騒音への対処方法

周囲からの騒音に耐えられない場合、対処法として以下の方法が効果的です。
周囲からの騒音に困っている場合
①記録をつける
騒音が発生する時間帯や内容を詳細に記録しましょう。持続的に騒音にさらされていると不眠や精神的ストレスを引き起こすことがあり、この記録は後で相談する際、有力な証拠となります。証拠として効果的なのは、日記、録音データ、近隣住人の証言、医師の診断書などを組み合わせて使用することです。こうした証拠があれば、大家や警察が迅速に対処してくれる可能性が高くなります。まずは証拠の収集を始めましょう。
②不動産管理会社/大家/自治体に相談する
騒音の詳細な記録をそろえたら、不動産管理会社や大家、必要に応じて自治体に相談しましょう。直接相手と会話するとトラブルになる可能性があるため、第三者を介して相手と話し合いを進めるのが安全です。戸建てにお住まいの場合は、自治体の生活課や公害相談窓口などに相談することが可能です。証拠が集まっていれば、条例や環境基準などに基づいて指導をしてくれることがあります。
③警察に相談する
管理会社や大家に相談しても解決しない場合、警察への相談を検討してください。警察は通常、民事に干渉しませんが、刑法や地域の条例に違反している場合は対応することがあります。証拠が揃っていれば、警察が迅速に行動を起こしてくれる可能性が高まります。過去にも騒音が原因で迷惑防止条例に違反した事例もあります。
③弁護士に相談する
騒音によって精神的な苦痛や不眠症に悩まされている場合、弁護士に相談することも有効な手段です。医師の診断書などの十分な証拠があれば、損害賠償を請求できる可能性があります。
周囲に騒音を与えている場合
周囲へ騒音を出している恐れがある場合、対策方法として騒音対策の製品を導入することがあげられます。
対策製品の一つである吸音パネルは、室内の反響音や残響音を効果的に減少させます。一般的に、ロックウールやグラスウールといった繊維素材が使われており、音を効果的に吸収する構造となっています。壁に取り付けることで室内の音を軽減できます。
LcycLでは、ウレタン素材の吸音パネルを取り扱っています。通常のグラスウールやフェルト素材よりも高い吸音性能を持つためおすすめです。
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まとめ
日常生活では様々な音が発生しています。隣人の騒音に悩まされている方は、上記の対処法を試してみて下さい。相談するほどではないが気になるという方は騒音対策グッズを使うというのも手です。こちらの記事に紹介しているので、よろしければ参考にしてみてください。